【トラック構成】 |
Tr.01 Violica - somewhere - |
見知らぬ何処か。懐かしくも、空虚な世界。 彼女に関する、最初の記憶。 |
Tr.02 過程と仮定 |
断続する夢。並行世界。始まりと終わり。 『彼女』という共通項。けれど、どれも確信には至り得ない。 |
Tr.03 逆さ海月が浮かぶ空 |
振り仰ぐ彼女の視線の先に、それらはいた。 地上に降りた星雲にも似た微かな輝きを、空色のキャンバスに散りばめている。 |
Tr.04 シュレディンガー・モザイク |
不確かな存在。僕はここで彼女を見た。 けれど、それは記憶の中でしかない。多重現実の幻。 |
Tr.05 Violica - memoria at June, 1991 - |
誰も彼女を知らない。けれど、記憶に残る彼女はあまりに鮮明で、 少なくともそれは僕にとっては夢などではなかった。 |
Tr.06 天球儀と少女 |
『星が見たい』……彼女が口にした言葉。 その手には、小さな天球儀。仄かに瞬く南十字。 |
Tr.07 スミレの咲く丘 |
淡い青空。降り注ぐ陽射し。流れる綿雲。 そして、咲き乱れるスミレの花達。それはきっと彼女自身で、恐らくは最後の記憶。 |
Tr.08 対象世界が見る夢は |
鏡の向こうの蜃気楼。遠い水面に咲く幻想。けれど、それはきっと何処かに存在する。 対称世界が、この世界を鏡の向こうに眺めるように。 |