【トラック構成】 |
Tr.01 Grimoire de Gremoria |
ある魔術書の伝説が存在する。とある悪魔が人に授けたとされる、魂をも綴る書。
心優しきその悪魔の名を取って、それはこう呼ばれる――「グレモリアの魔術書」、と。
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Tr.02 Lapis Eryth |
赤よりも紅き石。神に否定された、賢者ならざる創造の礎。
悪魔は哀しそうに言った。
「生命は生命によって紡がれるの。魔術をしても、その理は変えられない」
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Tr.03 Visionary Works |
人の身では辿り着けぬ永遠。
それを求める妄想はやがて狂気となり、「例外」という「作品」を生み出す。
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Tr.04 Abyss Doll |
闇より深き虚無の深淵。魔術によって定義された魂を宿した人形。歪な錬金術の影。
動き得ぬ操り糸を、少女はただ不思議そうに見つめた。
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Tr.05 Raison D'etre |
知る為に生まれた。辿り着く為に創られた。けれどそれを求めた主はもういない。
世界の理を知り、人の形に辿り着くべき存在意義。魔術書は答えない。
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Tr.06 Liddell in Worstland |
誰も知らないもの、私のこと。知っている人も、やがて死んでしまうもの。
何もかもがみな私を置いて死んでゆく。孤独が永遠に繰り返される世界。なんて最悪。
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Tr.07 Reversed Rebirth |
過去と未来は等価。永遠の身は、故に未来から過去への遡行の器。
果て無き逆行転生の先に待つ、始まりという名の終末。
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Tr.08 Voynich Phantom |
世界ならざる世界の幻想。逸脱した者達が垣間見た光景。
そこに描かれた理解出来ぬアーティファクトを、人は狂気と定義する。
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Tr.09 Less Than Witch, Sable Girl |
悪魔の魔術書。魂の在り処。人でも悪魔でもない存在。
魔女に至らぬ無垢の闇は、永遠の先に闇を定義してくれる光を探す物語を綴る。
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Tr.10 Memoires de Husterouge |
ある錬金術師が遺した一冊の研究書にして回顧録。
大半が理解できぬ言葉で記されたそれを、人々は妄想と見なした。
その最後には、こう書かれている。
「命は受け継がれるもの。夢もまた然り。故に私は、永遠となる――」
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