【トラック構成】 |
Tr.1 マボロシ以上のセカイ未満 |
思い描いた妄想の種。広げる前の宝石箱。
育つ結果は人知れず。どんな世界に育ちゆく。
|
Tr.2 籠の中の小鳥 |
決して出られぬ境界面。次元の源、始まりの部屋。
綴りし時を送り出し、小鳥はひとつあくびをする。
|
Tr.3 Little Limited Limit |
制限事項、カウント3。果てなく限られた小さな法則。
高密度に圧縮された限定時空、さながら宇宙のびっくり箱。
|
Tr.4 観測対象、午前二時 |
お茶にしましょう、午前二時。世界の開闢から二周ほど。
昼も夜も区別のない。けれど一息、午前二時。
|
Tr.5 時映しの泉 -World Noiz- |
世界のへその片隅で、小さな泉が水面を揺らす。
無数の雑音が生まれ混じり、遠い何処かの景色を切り取る。
|
Tr.6 永久機関の砂時計 |
終わることなき砂時計。彼女の自慢の砂時計。
七色の砂が煌き落ちる、この世全ての理の雛形。
|
Tr.7 裏返しのキャンバス |
人々が見るは素敵な絵画、その表面の色彩世界。
彼女が描くはその裏側。誰も覗かぬ悪戯描き。
|
Tr.8 芽生えゆく歴史にさよなら |
編まれた「時」は「部屋」から「外」へ。境界面の向こうへ芽吹く。
芽生えた先に待つ未来へ、あたしは笑顔でさよならを告げる。
|
Tr.9 存在の不在 -nobody, nomind- |
観測されなきゃ存在しない。あたしが「観る」から世界は「在る」。
あたしを「観る」人は何処にもいない。在るのに不在(いな)い矛盾の意識。
|
Tr.10 i. |
自我は何処から生まれゆく。自我は何時から育ちゆく。
自己という観測ポイントの数だけ、世界は無限の色彩を見せる。
|
Tr.11 Cross Time -時の交叉点- |
たったひとつの特異次元。あらゆる次元の交叉面。
ここは始まり、時綴る部屋。世界のへそが、ここにある。
|
Tr.12 ちいさなちいさな時綴り |
まぐれ気まぐれ、思いつき。彩り多彩な時糸(ときいと)綴る。
この世の全てが彼女の作品。お茶目で小さな「時綴り」。
|